スタートアップにマネジメントスキルは必要なのか
現在、私が働いているスタートアップは創設2年目、社員は20名程度の規模です。
まだまだ小さな会社ではありますが、粛々と成長しています。
そんな中で感じたことがタイトルの通り、マネジメントは必要なのかということです。
なぜこれを感じたのか。
私が入社したときは、社員は10名ちょっとでした。
その時はプロダクトのベースはできていたものの、機能が不足していたり、不具合があったりした状態だったので、皆がエンジニアリングを行っていました。
つまり、エンジニアリングを行わないマネジメントの人間は不要だったのです。
ところが現在は、ある程度機能が充足し、不具合もなくっている状態です。
もちろん、この先機能拡充は必要で、そのために必要なエンジニアの数は揃えています。
ただし、それと同時にプロダクトを売っていく人間も必要ですし、お客様先のシステムと連携させていくための要件を定義する人なども必要になってきており、必要な役割が多岐にわたっています。
この状態で、皆がエンジニアとして働いていていいのか、というのが私が感じた疑問でありました。
現状は、PM(プロジェクトマネジメント)を行っている方が自分でタスクを全て抱える人であるため、他の人はエンジニアリングを行っています。
ですが、全く回っていません。
PMのタスクが山積みになり、それ以外のエンジニアリングの業務はそこそこある、といったアンバランスな状態になってしまいました。
PM経験のある私が代行しようと考えた時期もありましたら、その方のやり方を尊重しようと思い、現在は代行を行わず、自分のエンジニアリングタスクを粛々と行っています。
ただ、個人的な意見として、スタートアップは成長が全てです。
企業の成長=売上の拡大 or 利益の拡大です。
それに直結する行動をとるべきです。
自分ひとりで仕事をするより、周りのエンジニアを使って仕事をした方がスムーズに仕事が回るのであれば、そちらを優先すべきだと考えてます。
私はこの考えを、前職の外資系企業時代の上司から学びました。
その上司はよく「一人で全てを開発するより、複数人を使いながら開発を行う仕組みを考えた方が企業利益につながる」という話をおっしゃっていました。
どちらがよいというわけではありません。
一人で開発すればその人自身の経験にはなりますが、その人が退職してしまえば、そのノウハウは誰にも継承されず、企業にとってはリスクになりかねません。
だから、個人でやるのではなく、チームで仕事してリスクを分散させ、拡充しやすい仕組みを作ることが大事だと。
とはいえ、スタートアップはステージに応じて役割が変わると思います。
創設当初は少数で様々な仕事を行う必要があると思います。
営業、経理、法務、開発、など全てを数人で行う必要があります。
そういうステージでは、何でも屋が重宝されます。
ただし、ある程度の規模になれば、人を使って開発した方が効率的です。
リスクの分散にもつながります。
というのが私なりの意見です。