多様性と自由の尊重

スタートアップでエンジニアしてます。多様な社会に支えられていることに感謝しながら、自由に生きています。

【書評】バブルの歴史 最後に来た者は悪魔の餌食

バブルを経験したことのない自分は、バブルはなぜ起こったのか、その詳細を知りたく、この本を読みました。

 

1980年頃の日本の株式市場における振る舞いや、政府の介入度や政策がいかに異常なものであったか(欧米諸国と比べ、いかにかけ離れていたか)が書かれている。

 

個人的に一番印象に残ったのは、日本人はギャンブル好きであるということと、過ちを繰り返す傾向があるということ。

投機でじゃんじゃんお金使うし、過去に起きた事件と同じような事件を何回も繰り返す。

 

【書評】世界のビジネスリーダーがいまアートから学んでいること

結論。

起業とアートは似ているから。

答えがあるわけではなく、自ら情熱を持って探究していくジャンル。

俯瞰して、足りないところを補う点も似ている。

 

 

以下引用。

> 既知の世界から未知の世界へ進んでいくには情熱がなければならない。私たちを導いてくれるものは何もないからだ。起業も同じ。自らの情熱に従うと良い、とよく言われる。

 

> 一週間が終わりに近づいた頃、金曜の午後が待ち遠しいと思うか。早く帰りたいと思うか。満足できる成果を上げながら一週間働くと、どんな気持ちがするか。そういう人は気力が充実している。

 

> 仕事は人生の大部分を占める。本当の満足感を得るには、自分で素晴らしいと思える仕事をするしかない。そして、素晴らしい仕事をするには、仕事を愛するしかない。

 

> 私は自由に想像をめぐらすことができるという点でアーティストだと言える。想像力は知識より重要だ。知識には限界があるが、想像力は世界を包み込む。by アインシュタイン

コンビニのオプティマイゼーション

私が勤めてる会社は日本の会社で唯一、無人決済店舗の外販を行っています。

 

大手コンビニの無人決済店舗をオープンした時、お客様からよく頂く声として、「これで有人店舗がなくなるのか、、」とおっしゃる方が多かったのですが、そんなことはありません。

有人店舗は有人ならではの価値がありますし、無人店舗が出てきたからこそ、有人の価値が高まると思っています。

 

ここでは、無人店舗と有人店舗の違いについて独自に解説しようと思います。

※個人的な見解で述べており、会社の見解とかん

 

結論から申しますと、無人店舗はあくまで店舗を出店する際のオプションだと考えています。

これまでのコンビニは基本、有人の店舗でした。スタッフは品出しをしたり、レジ業務をしたり、発注をしたり、多岐にわたる業務を行なっています。

また、コンビニ業界がM&Aによる統廃合を繰り返したという経緯もあり、システム周りは特に複雑になっています。

そのため、コンビニ店員さんはかなり複雑で難易度の高い業務を安い給与で働いていたわけです。

その結果として、コンビニで働きたい人が減り、外国人労働者がこき使われ、しまいには24時間営業問題といった様々な問題が発生していたのが昨今のコンビニ業界でした。

また、少子高齢化の影響で今と同じオペレーションを行っていたら、人材不足になることも顕著でした。

 

そこで無人店舗が注目されるようになります。

無人店舗は、レジ業務をはじめとする業務の一部がなくなり、常時スタッフがお店にいなくても良くなります。

その結果、人件費を削減することができ、売り上げは有人店舗と同じぐらいでも、最終的な利益が残るというのがうまみです。

また、ユーザーにとってもメリットがあります。

サッと買い物を済ませたいのに有人レジだとレジ待ちしないといけませんが、無人店舗なら会計はサッと済ませることができるため、ストレスなく買い物体験ができます。

 

特にオフィス街にあるコンビニでは、朝やお昼などサッと買い物したいビジネスマンが多くいますが、そういった方々に向いてるプロダクトだと思います。

 

一方、誰かの助けを必要とする人が多い地域には有人店舗が向いていると思います。

たとえば、高齢者が多い地域は、人に手伝ってもらいながら買い物せざるを得ないシチュエーションがあります。

そういう方々にとっては、無人店舗は適切ではありません。

このように、店舗を利用するユーザーを分析し、その土地に合った店舗スタイルで出店することが、今後必要になるのではないかと考えています。

その選択して、無人店舗があると私は認識しています。

 

 

現状、世界に無人店舗はほぼないですが、無人店舗を展開しようとする企業はちらほら出ています。

日本にはまだ数店舗しか存在しておらず、まだまだ馴染みのない店舗スタイルです。

ですが、三年ほどしたら無人店舗が当たり前になる、という時代は来ると思います。

コロナ禍の影響による非対面が求められる昨今において、非対面が前提の無人店舗は条件を満たしています。

あとはどれだけ加速度的に店舗数を増やせるか。

一企業だけではできないので、いくつかの企業によるソリューションが当たり前になると思っています。

【書評】ティム・クック アップルをさらなる高みへと押し上げた天才

引用

P77

IBMでの最初の仕事を通して、クックはJIT精算の複雑さを学び、その知識は後に、アップル製造プロセス全体を徹底的に見直す際に活用された。

彼の最初の仕事は、工場の生産ラインにおけるパイプラインの管理、すなわち、PCの製造に十分な量の部品が、工場にそろっているかを確認する仕事であり、想像よりも過酷なものだった。

正確さと細部まで気を配ることを求められるストレスのたまる仕事だった。

 

P110

破産の危機に瀕していたアップルに入社した。

オペレーションはアップルにおける最悪な領域の一つだった。

コストの管理、在庫の管理、請求書の管理、全てが苦手だった。

クックも、「コストがかかっている割には、サイクルタイムが良いとは言えない状況だった」と言っている。

クックの仕事は、「細部まで気を配り、時間通りに列車を走らせる」こと。

 

P117

オペレーションが大幅に改善され、クックはアップルの収益性回復に重要な貢献をしたと評価された。

彼が確立したシステムは、数年後のアップルの驚異的な成長をも促進することとなった。クックの卓越したオペレーションがなければ、アップルがこれほど大きく成長し、業界で優位に立つことは決してなかったことは明らかだ。

 

ジョニーアイブのインダストリアル・デザインチームが素晴らしい製品を作り上げたように、クックのチームはそれらを大量に生産し、遅滞なく、厳重に秘密を守りながら、世界中の店舗まで届ける方法を考え出した。

 

シンクディファレント。

主力製品をできるだけ多くの人の机rの上に届ける必要があった。重要なホリデーシーズンに、コンピュータを適切な手段で確実に顧客のもとに届けるため、クックは数カ月前に1億ドル(約110億円)相当の航空貨物便を予約した。前代未聞のことだが、非常に大きな成果を生む結果となった。ライバルがそのシーズンにPCを届けることができなかったからだ。

 

【書評】イーロンマスクの世紀

P250らへん

例えばマスクが経営するテスラがEVで培ったモーター技術は、土を切削する機械のトルク向上に応用できる。

将来的にセンサーで出力を精緻に調整し摩擦を軽減できれば、時間がかかる消耗部品の交換の回数が減る。

コストの最大の決定要因である工期が大幅に短縮できる。

 

ポイント

- モーター技術を別の用途で使用した

- 問題を適切な粒度に分解し、問題の本質を解決した点 

JALとJR東日本がタッグ?何のために?

 

www.watch.impress.co.jp

他の記事と合わせると・・・

- アプリを一つに統合するとのこと

「空」と「陸」の移動を担う両社が連携し、出発地から目的地までをシームレスに移動できる社会の実現を目指すとのこと

 

正直な所、何をされたいのかイマイチ理解できない提携だと感じました。

シームレスというのは、飛行機から降りてそのままバスに乗り込み、街中までバスで移動するということでしょうか?

JALは空、東日本は陸の移動サービスをそれぞれ持っているため、それぞれの課題を解決することがMaasとして展開する上で重要ではないかと感じました。

 

たとえば陸の場合、A地点からB地点に移動するとします。

移動手段は鉄道、バス、タクシー、徒歩、レンタサイクルなど多岐にわたります。

時間を最優先する方は、その時の最短ルートを提案したり、コストと時間で最適なルートを提案したりするアプリ開発の方が、需要があるのではないかと感じました。

 

現に、フィンランドがそのようなサービスを展開しています。

フィンランドは、一つのアプリ上で鉄道・バス・タクシーの決済を統一しており、その時点の最適なルートをユーザーに対して提案することができています。

その結果、ユーザーは移動手段そのものについて何も考える必要がなく、解放されるのです。

 

MaaSという流行のキーワードを使用するのは良いですが、果たしてそのサービス自体に需要があるのかどうかをきちんと吟味した上で、サービス展開してもらいたいものです。

 

それだけではダメで、そこから顧客体験を最大化できるかどうかが鍵。

Appleカーが誕生したら。。。

日経新聞でこんな記事が出ていました。

www.nikkei.com

 

個人的には、数年以内に発売されると思います。

Appleカーのイメージとしては、

- 車内でAppleMusicが聞ける

- Siriと会話しながら通話できる

- M1チップのプロセッサーGPUとして搭載される

など、これまでAppleiPhoneで使用してきた機能をそのまま車に持ってくるのではないかと想定しています。

それぐらい、Appleが持っている機能は、車で有効活用できるということでもあります。

 

そして、Appleカーが発売されると、瞬く間に社会現象になるのではないかと思われます。

特に日本には、Apple信者が多くいるため、彼らが普段、車に興味なくてもApple製品だからという理由で、車を購入する人も出てくるのではないかと推測します。

そうなると社会はどうなるか。

車を所有する人が減っているというニュースはしばしば見かけますが、それは移動手段としての車です。

Apple信者は移動手段としての車ではなく、Apple製品として車を購入すると思います。

なので、車の価値観も多少変わるのではないでしょうか。

それぐらい、Appleカーというのは社会的インパクトのある製品になると思っています。